超安価なサイドフロー型CPUクーラー"GAMMAXX 200T"を試す

先日ドスパラの店内をウロウロしていたところ、サイドフロー型CPUクーラーが税込みで1280円という非常に安価な価格で売られているのを発見。現在メインマシンで回っているリテールクーラーが高負荷時非常に気になる音を出していたこともあり、物は試しと特に何も考えずに購入してしまいました。

GAMMAXX 200T

GAMMAXX 200Tは、中国Deepcool Industries社のサイドフロー型CPUクーラーです。
www.deepcool.com
少し調べただけでは、どうやら日本国内ではドスパラでしか購入できないようです。ただし店頭だけでなく通販でも購入できるので入手には困らないでしょう。
www.dospara.co.jp
付属するのはintel CPU向けマザーボード用のアダプタだけというシンプルな構成。さらにヒートシンクにはすでにグリスが塗ってあるので本当にこれ以外用意するものはないです。
実は、Deepcoolのサイドフローファンにはこれより下位のICE BLADE 100というものがあるのですが、ファン径がひと回り小さく、さらにPWM非対応なので温度が低いときも常に最高速度で回転し続けてしまいます。しかもそれでいて価格も数十円程度しか違わないというこどで、こちらの200Tを選んだ次第です。
200Tのファン径は12cm、PWMにも対応。ヒートシンクの奥行き方向は若干コンパクトですが、これで1280円なら何も文句は言えません。

実際に取り付ける

取り付け方法も至って普通で、まずこれまで使っていたファンを取り外し、グリスをきれいに拭いてから、intel用MBの場合アダプタを取り付け、ヒートシンク本体を爪に引っ掛けて完了です。慣れている人ならものの数分で完了でしょう。そうでなくてもパッケージに詳細な手順が印刷されているので非常に親切です。
なお、ヒートシンクの高さはCPUとの密着する面から131.5mmとなっています。今回これを入れたケースは、横向きの5インチベイがあるタイプのケースとしては比較的コンパクトなマイクロタワーのSST-PS08(幅168mm)ですが、問題なく入れることができました。


ただし、高さ方向には問題がなくても、自分の使っているマザーボード(H81M-P33)の場合メモリ位置の関係で写真のような方向(風がケース手前から奥に抜ける方向)にしか取り付けることができませんでした。ファンや取り付け用クリップが干渉してしまうようです。

動作をテスト

さて、CPUクーラーを交換したことによる変化を見ていきます。
ここでは、アイドル時と高負荷時のCPU温度とファンの回転数を見ていきます。
CPUは第4世代Core i、HaswellのCore i5-4460(3.2GHz-TB3.4GHz、TDP84W)。高負荷をかけるソフトにはCINEBENCH R15を選びました。適度に短い時間で終わるベンチマークソフトとしていつも重宝してます。
早速ですが、結果は以下の通りとなりました。もちろん、UEFI上のファン回転数の設定も同一となっています。

リテールクーラー GAMMAXX 200T
アイドル時CPU温度 42℃ 37℃
アイドル時ファン回転数 1785RPM 858RPM
高負荷時CPU温度 63℃ 57℃
高負荷時ファン回転数 3879RPM 1164RPM

なお、外気温は28℃程度。
残念ながら音量を定量的に測定する装置を持っていないので、肝心の音に関しては定性的に感じることしかできないのですが、"十分に静かになった"と言えます。

雑感

セール価格などでもなく税込み1280円と中華通販のような激安価格で常に発売されているにもかかわらず、全く問題なく冷えるサイドフロー型クーラーであることが確認できました。コスパ抜群です。あとは若干特殊な形をしたこのファンの耐久性がどうかというところでしょうか。とりあえずこのまま使ってみることにします。