PSVRでものすごいソフトが出てきました。
昨年ニコニコ超会議で上演された「超歌舞伎 花街詞合鏡」の世界に入り、初音太夫(初音ミク)の舞を間近で鑑賞するコンテンツ...というのが当初の理解。
しかしその実態は!
超歌舞伎VRとても良いコンテンツだ...(コントローラをカメラ代わりにスクショよりも良い解像度の写真が残せる)(利き手の設定もある!)(左手にDS4右手にMOVEコンで両手トラッキングもできた)(愛だ...!) pic.twitter.com/gLJnKKiLUV
— 松尾ぽる (@PoL8139) 2018年4月13日
カメコVRでした。
DualShock4とPlayStation MOVEをそれぞれの手に持ち(MOVE、私は1本しか持ってないのです)、両手のトラッキングができます。PSVRで両手トラッキングするためには基本的にMOVE2本というソフトが多い中こういうのは良いですね。コントローラとしてはそこまで高価ではないんだけど今となっては実質PSVR専用のデバイスなので2本揃えるのにちょっと抵抗があったのです...
こういう感じで。右利きの人の場合DS4が右手?
DS4とMOVEで両手トラッキング、これを待っていた!
で、これがVR内だとこうなります。
左手にカメラ、右手はフリー(行灯を持つこともできます)。
このカメラというのが本当に面白い仕組みで、この↑画面は一般的なPS4のスクリーンショット機能で撮ったものなのですが、ここでDualShock4のL2/R2を押すとVR内で持っているカメラのシャッターが切られ、チェキのようにその場で写真が出力されます。この動作によって撮った画像は、画面にレンダリングされたものをただ保存するだけの通常のスクリーンショットよりも1段階高い解像度の画像が保存されるようになっています。通常のスクリーンショットは960x720に対しVR内カメラでは1080x1080(正方形なのはやっぱりチェキ?)。
さらにさらに、HMD本体も含めたトラッキングで、もちろんPSVRのカメラなので完全なルームスケールとは行きませんがある程度の範囲を文字通り歩き回ることができるし、そのままカメラで写真撮れるので、
ほぼカメコです。
もちろんミクさん自身のポリゴンもなんというかものすごいことになっていて、PS4のスペックでちゃんとフレームレート維持してるのおそらくすごい努力があったのだろうな…と感じさせます。
このあたりが参考になるでしょうか。
超歌舞伎に登場する初音ミクさんの美麗な舞を高品質なままMicrosoft HoloLensで鑑賞する技術 - dwango on GitHub
こうなるとつい比べたくなってしまうのがProject DIVA X HDでのVR鑑賞機能ですね。
こちらはVR内ではヘッドトラッキングと指定地点へのワープ移動、単純な画面スクリーンショットという感じ。
数十曲数百衣装のレパートリーがあり、ワープ移動があるぶんいろいろな角度から見られたりするのは(2018/04/15: ワープ移動DIVAだけでなく超歌舞伎VRにもありました)良いですが、やはりポリゴン数だけ見ると超歌舞伎のほうが多いかな、という印象です。
そういえば、DIVA X HDにはあったけど他のPSVRコンテンツにはなかなか無かったある機能が超歌舞伎VRにはありまして、
デフォルトの頭の高さ調整です。
これがあると、実際の自分の身長とVR内での身長が合わせられるので、VR内の自分なんだか身長高いんですけど? 空中を歩いてる? みたいなことに気をとられず存分にVR内の世界に入り込むことができます。ついでにこの操作説明もトラッキングされたコントローラに追従して動くなどの芸の細かさ、どうして無料コンテンツなのにこんなに作り込まれてるのでしょう!?
ついこの間PSVRの値下げもありましたし(新型発表直後購入勢なので今買う人が羨ましい!)ぜひ体感していただきたいものです。プロモーションにしてもどう考えても採算度外視です。
超歌舞伎VR、もともとの動機が「超歌舞伎ミクさんを残したい・みんなに見せたい」なのでPS4無印でもきっちり見えるように相当がんばったし、無料で出すためにもかなり無茶をしましたw 完全に採算度外視愛先行案件。つまりこれで超歌舞伎が話題にならないと死なのでみんなばんばん話題にしてね!
— MIRO (@MobileHackerz) 2018年4月14日
というわけで今年の超歌舞伎はこれです。実は私はこれが初の超歌舞伎なので今から期待で胸がいっぱいです。
chokabuki.jp